Human Cognition & Behavior

何を見て,どう判断するのか

私たちは,目の前の環境のどこに注意を向け,そこからどのような情報を取り出し,判断しているのでしょうか.本研究室では,視線計測や心理実験を通して,人の知覚・認知・行動の仕組みを研究しています.これまで,机の上の整頓の判断(整頓知覚)や,料理を対象とした視線行動を取り上げ,人が対象を見るときの視線と主観的な判断との関係を分析してきました.現在は特に,机上の空きスペースや物体配置が整頓感の形成にどのように関わるのかを調べています.


WHAT WE STUDY

机の画像を見た際の注視点(赤丸)の遷移
Sequence of fixation points (red circles) while viewing a desk image
Tidiness Perception & Gaze
整頓知覚と視線配分

人は,どのような机上環境を「整っている」と感じるのでしょうか.私たちは,物体の量や配置だけでなく,物体が置かれていない空きスペースにも着目しています.空きスペースの量や位置を操作した机上画像を提示し,整頓度の評価と視線行動を同時に計測することで,整頓感が形成される際にどのような視覚情報が利用されているのかを調べています.

現在はさらに,こうした認知過程の知見を,画像から整頓度を推定するモデルの構築へ応用する研究を進めています.



Visual Attention to Food
食物を見るときの視線と注意

私たちは,弁当などの身近な視覚刺激を対象として,人がどこに注意を向けながら対象を観察しているのかについても研究してきました.視線の移動や注視位置を分析することで,対象全体をどのように探索し,どの部分から情報を取り出しているのかを検討します.

日常的な対象に対する視線行動を調べることは,人の視覚的注意や評価の特徴を理解するための重要な手がかりになります.

弁当画像観察時の視線ヒートマップ
Gaze heatmap while viewing a bento image.

RELATED PUBLICATIONS

  1. 熊倉凜南, 郷古 学, “弁当のおかず配置の嗜好と視線情報の関連性,” 情報処理学会論文誌, Vol. 67, No. 1, 140-149, 2026.
  2. 郷古 学, “机上の空きスペースの大きさと配置が片付けの知覚に与える影響,” 日本家政学会誌, Vol. 73, No. 8,  pp. 525-534, 2022.
  3. Manabu Gouko, “Perceptual organization of objects placed on a table and their level of disorder,” Psychology, vol. 7, no. 5, pp. 7, 709-713, 2016.

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