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レジュメのつくりかた |
更新:2020/6/16 |
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◆ レジュメとは |
- レジュメ(résumé)とはフランス語で「要約」「摘要」という意味。「レジメ」「ハンドアウト」ともいう
- 大学で用いるレジュメは、発表(プレゼン)の際、聴き手に配付する資料のことで、発表内容を1枚から数枚程度の用紙に簡潔にまとめたもの
- ゼミ発表でのレジュメは、
【A】リーディング課題(本、論文などの文献)の内容についてまとめたもの、
【B】自分のオリジナルな調査や研究内容を発表するためのもの、
の2つに大きくわけることができる(ここではとくに【A】のタイプのレジュメについて記述。【B】のタイプについても基本は同じ)
- 【A】のレジュメと【B】のレジュメとの大きな違いは【A】の場合には同じリーディング課題を全員が読んでおり発表者と聴き手が情報を共有している場合がほとんどであるのに対して、【B】の場合には聴き手にとっては初めて見聞きするものであるから発表内容が聴き手によく伝わるように資料・データ、参考文献などをわかりやすく示す工夫が必要となるという点
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◆ レジュメの基本構成 |
- 授業名/発表年月日/発表者名/論文のタイトル、出典等
- 論文の概要
- 論文のまとめ
- 議論のタネ
- 参考文献、引用文献
- 「論文の概要」では、論文の内容をまとめていく(章ごと、節ごとなど自由に)
その際、(長い)文章ばかりにせずに、かといって単語の羅列ばかりにせずに、うまくまとめる
たとえば、
・ 「※」や「→」など、いろいろな記号を駆使する
・ 段落替え、行替えをする
・ 下線を引く
・ フォントを変える
・ 表、グラフ、概念図などをつける
などして、発表を聴く人が論文の内容を理解できるように工夫してレジュメを作成する
→ 工夫の仕方はみなさん次第!
- 「論文のまとめ」では、その論文が一番言いたかったことは何かをまとめる
- 「議論のタネ」では、読んで興味をもったこと、疑問に思ったことなどを最後にまとめる
→ 発表後の議論のネタになるので、何か1つでもいいから書くことが望ましい
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◆ レジュメのつくりかた 《基本的な手順》 |
- まずは論文をざっと通読する。「何が書かれているのか」「何が述べられているのか」、全体を読み、おおまかにでいいのでイメージを最初につくっておくことが大切
- 次に、文献・文章の論理構造や専門用語、言葉などの意味も考えながら、精読する。このとき重要な部分については線を引く、マーカーでしるしをつけるなどしておくと後で役に立つ
- 知らない専門用語や言葉の意味などについて調べる(関連資料にも目を通す)
- あらためて、その論文では何について述べられているか、目的を意識しながら、レジュメとしてまとめる
- 少し時間を置いてから全体を見直し、よりわかりやすいものにするよう文章や資料の追加、修正等を行う
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◆「良い」レジュメのポイント |
- 要点を箇条書きか、短い文であらわす(ダラダラと文献本文を書き写さない)
- 聴き手が論文の内容を確認できるように、文献の構成におおむね沿う形で見出し、各節の主な主張、根拠、結論などを短い文章表現(箇条書き、短文)で示す。省略した部分は発表の際に口頭で補足しながら説明する
- 重要な部分はフォントサイズを大きくしたり、太字、下線などをつかって強調(ただし凝りすぎないこと!)
- 模式図やグラフなど、言葉では伝えにくいものを盛り込むとよい
- 引用した部分は区別して、わかるように明記。引用元(出典)を必ず書く
- 統計データなどはできるだけ新しい数字も確認しておく(とくに文献の出版年が古い場合)
- ほかのゼミ参加者にとっても有益と思われる情報を盛り込む
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◆ レジュメをつくるにあたって注意すること |
- 文献の難易度や慣れにもよるが、レジュメの作成には数日程度はかかるものと考えて準備する(場合によっては図書館等を利用する必要もあるので最初は4~5日程度かかると考える)
- レジュメは自分のための要約ではない。むしろコミュニケーションのツールと考える。口頭での説明(聴く情報)にあわせ、レジュメにより読む・見る情報をプラスすることによって聴き手の理解はより深まる
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