流れを観る・魅せる
Flow Visualization [Image Analysis]
       
   
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                                                     流れの可視化
 
  下の図は、多分岐・合流路と呼ばれる流路の流れの可視化結果(写真)です。図では、途中で流路が上下に分断されていますが、これは細い方の流路の長さが太い方の流路の幅に対して25倍もあるために途中を省略したためです。もちろん、実際にはつながっています。写真で上側は、流れが各流路に分かれますので、これを分岐側と呼びます。一方、下側は,流れが合わさるので、合流側と呼んでいます。ここで、一番特徴的なのは分岐側にできる三角形の領域でしょう。ここには渦ができています。また,細い方の流路の入口にも渦ができています。一方、合流側にはまた違った形の渦ができていることがわかります。このように分岐側と合流側では流れは全く異なったふるまいをみせます。さらにもう一つ下の図(等高線)は流線と呼ばれるもので、コンピュータで写真とほぼ同じ条件(ただし,二次元解析)において計算したものです。ちなみに、この流線は上の煙による可視化と対比できるように描いたものであります(つまり,等間隔の流線ではありません)。 コンピュータで計算した流れと実際の流れがよく一致していることがわかるでしょう。



流れの可視化結果(実験写真)



流線(コンピュータによる数値解析結果)

 


(C) 2004 Norifumi Ono Lab.      Simulation Laboratory
Tohoku Gakuin Univ.