ワープロソフトの利用


 
一般的なワープロソフトの機能

   ワープロソフトは、一般にテキストエディタと異なり、文字の装飾やレイアウトを施すことができ、文書内に表や図を配置することができる。また、日本国内においては、日本語を入力できるソフトとして発展してきた(最近の日本語入力は、ワープロソフトではなく、OSが担っている)。一般ユーザーにおけるコンピュータソフトとしては、重要な位置にあるといってよい。

   以下に、主な機能をまとめてみる。

   ・ さまざまなフォント(書体)が使用可(例:明朝体・ゴシック体)
   ・ 文字の大きさ、色(装飾)の変更が可能
   ・ 1行の文字数や1頁の行数の変更が容易
   ・ 文書中に図の貼り付けが可能
   ・ 文字列の検索・置換ができる
   ・ 表が容易に作成できる
   ・ 多彩な印刷が可能
   ・ コンピュータ支援の文書校正が可能(特に、英文のスペルチェック)

 


 ● Microsoft Word の使用

   現在、世界中で最も普及しているワープロソフトがこのMicrosoft Word (MSワード)である。

   MSワードの詳細な使用法は、ソフト内のヘルプ機能を参照してほしい。

   ここでは、作成した文書を保存するときの注意点についてまとめておく。

    ・ 標準では、拡張子が”.docx”という[Office2007]のMSワード形式で保存される。
      歴史上、拡張子が”.doc”のWord97-2003形式が大規模に普及しているため、この形式を要求されることもあるので覚えておこう。
      このMSワード形式には、その他にもバージョンがいくつか存在し、古いMSワードでは、新しい形式のファイルが読めないことがあるので注意する。また、このMSワード形式は、”メモ帳”などのテキストエディタでは、読み込めないので注意する。逆に、拡張子が”.doc”であってもMSワード形式ではない場合もあることも留意しておく。

    ・ ”.txt”という拡張子をつけたテキスト形式で保存することができる。ただし、この場合、図や文字の装飾などの文書本体の情報以外は保持されないので注意する。

    ・ 大切な文書を大幅に変更したときには、必ず名前を変えて保存する。
       ※ 文書に大幅な変更を施すことが予めわかっている場合は、
         その文書ファイルをコピーして、コピーした文書を編集する。

   


  MSワード内での数式の利用(新型:Office2007〜)


   理工系の文章(レポート、論文など)では、頻繁に数式が利用される。MSワード内では、数式を容易に記述できる数式機能を利用することができる。一般にはメニューより”挿入”−”数式”[通常右端の方]−”新しい数式”を選択すると数式を自由に入力できるモードになる。あとは比較的わかりやすい(以下のような)メニューバーに従って数式の要素(分数、平方根、記号など)を選択していけばよい。また、MSワード上部のメニューも数式エディタのものに置き換わり、そこから機能を選択する場合もあるので注意しよう。また、ギリシャ文字などは”記号と特殊文字”から”その他の記号”を選択し、”Cambria M ath”(従来は”Symbol”)を選ぶことで入力できる。現時点での注意事項:前のバージョンとの互換性は損なわれるので、前のバージョンでみるためには、新バージョンにてWord97-2003形式で保存する。この場合、数式は図に置き換わるので以後の編集はできなくなる。




 作成途中の例 (以下の▼の場所で機能を変更できる)


 ※ 数式は通常”Cambria M ath”というフォントで表される。本文の文字と同じにしたい場合は
    ”ツール”(左側)のところにある”標準テキスト”を選び、その後、”ホーム”に戻って
    使用したいフォントを選ぶとよい。


  MSワード内での数式エディタの利用(旧式:参考および互換性のために。現時点で利用可)

   MSワード内では、数式を容易に記述できる数式エディタを利用することができる(未インストールの環境もあるので注意)。
   一般にはメニューより”挿入”−”オブジェクト”[通常右端の方]−(新規作成)”Microsoft 数式”[現在は3.0]を選択すると数式が入力できるモードになる。あとは比較的わかりやすい(以下のような)メニューバーに従って数式の要素(分数、平方根、記号など)を選択していけばよい。また、MSワード上部のメニューも数式エディタのものに置き換わり、そこから機能を選択する場合もあるので注意しよう。

 作成途中の例
 


  ● 課題

 
      入力練習用文書例

   上のリンクの文章をA4用紙1枚に記述するものとして、MSワードで同じように再現してみよう。

   ※ 細かい部分は各自の設定でかまわない。

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