まとめと今後の活用について


 
 まとめ

   (1) サンプルを加工してみよう。
     この授業では、C言語の文法・その他(ポインタなど)について詳しく述べることはしなかった。
     しかし、本授業のサンプルの組み合わせで、数値を扱うほとんど全てのプログラムが作成可能と考える。
     プログラムには洗練されているものとそうでないものがある。
     しかし、得られる結果が同じであれば、とりあえず実現できるほうがよいであろう。
     自分の考えで、どんどんサンプルを加工し比較的大きなプログラムに育てみることも大事である。
     
   (2) ロジック(論理)を考えよう。
     コンピュータがロジックを考える時代も来るであろうが、現在は与えられた命令に従って動く。
     つまり、頭の中で考えられないことをコンピュータに行わせるのは無理なのである。
     コンピュータに行わせる前に人間ならどう判断して実行するのかよく考えることが先決である。

   (3) エラーに対応できるようにしよう。
     プログラム作成から実行までエラーが1回もなく、プログラムが期待した通り動くことは希である。
     (もちろん、コンピュータがエラーを指摘しなくてもプログラムが間違っていることは多々存在する。)
     コンパイル中のエラーであれば、文法の単純ミスなどがほとんどである。
     また、実行しているときに発生するエラーは、変数への値の代入間違いなどが考えられる。
     それぞれのエラーに迅速に対応するには、より多くのプログラミングを経験することが一番であろう。

     

 


  今後の活用

   (1) プログラムを作成する前に
     授業以外でプログラムを作成する機会がどれほどあるのだろうか。それは、各々の応用次第である。
     例えば、ある計算において、得られる結果が全てである場合には、プログラムを作成したほうが効率が
     よい場合もあるし、プログラミングにかかる時間よりも他の手段(表計算ソフトなど)で計算した方が短時間で
     済むこともある。この点を考慮してプログラミング技術の活用を行って欲しい。

   (2) プログラミング言語の選択について
     本授業では、今日の情勢などの観点からC言語を取り上げてみた。
     まず、これが全てではないことを理解しよう。プログラミングを職業にでもしない限り、
     今後個人的に使用する言語は当然自由である。しかし、一つの言語をマスターすれば
     他の言語に移行することは容易であると考える。

   (3) コンピュータのデータに慣れよう。
     今後、レポート作成等でコンピュータを使う機会も多くなることだろう。
     本授業ではほとんど数値に関するデータのみを取り上げたが、様々なデータを効率よくまとめるには
     データ処理プログラムを直接・間接的に利用することになる。コンピュータで取り扱うデータの
     フォーマット(形式)に関心を持ちながら、データを活用することが重要である。
     

 戻る