● これまでの知識で数を取り扱うさまざまなプログラムを組むことが可能である。
今回は、問題をじっくりと考えプログラムを組んでみよう。
なお、プログラムは自分が考えた入力・表示法などでよいのだから、変数名やファイル名などを
自由につけられる技法を身に付けてほしい(解答例などに頼らない)。
また、インターネットや書籍などを参考にしてより多くの問題にトライしてほしい。
[問題15] 繰り返しを用いて1からnまでの整数の和を計算せよ。そして、その値が
公式 n(n+1)/2
と同じになるかを条件判断を用いて比較しなさい。
(計算結果と比較結果[例えば一致した場合”OK”と表示]を表示する)
(nは100程度[以下]でかまわない)
注意点 :
公式は正しいのだから、プログラムが正しければ答えは一致する。
コンピュータのプログラム練習(作成)にはこのような検算が頻繁に行われることを理解する。
なお、この問題では比較をコンピュータに行わせること。
[問題16] 0.3から0.2きざみで2.5まで
x に 対する立方根を表示しなさい。
注意点 :
数学関数[pow]を使う必要がある。
その場合、どのようなプログラムを組み、コンパイルをするのか思い出そう。
[問題17] 配列変数にn個の実数データを代入し(すなわち、キーボードからの入力)、
それらの平均値以下と以上とにわけて数字を表示するプログラムを作りなさい。
(確かめるためのnは10程度でよい)
(まず、平均値を求める。その後、ループを2回行い、その各回で条件判断を使うと実現できる)
([問題20]ができるともっとよい表示ができる。)
[問題18] 配列変数にn個の実数データを代入し、そのデータからx以上の数をピックアップして
別の配列に代入し、それらの値を表示するプログラムを作りなさい。
例えば、n=5、x=3.0で配列aが
a[0]=1.5、a[1]=4.7、a[2]=3.8、a[3]=2.3、a[4]=9.6
であれば、別の配列bはb[0]=4.7、b[1]=3.8、b[2]=9.6
となり、この配列bの全要素を表示できればよい。
[問題19] 2次方程式 ax2+bx+c=0
の根[解の公式を用いる]を求め、
表示するプログラムを作なさい。
この場合、入力値はa、b、cであり、出力はx(2つ)である。
ただし、(b2−4ac)<0
ならば、計算を行わずに、警告メッセージを表示するよう工夫すること。
[問題20] 配列変数にn個の実数データを代入し、そのデータを小さい順に並び替える
プログラムを作りなさい(ソートプログラムという)。
並び替える方法(時間、効率)は任意である。
(難易度は比較的[かなり]高い。人間が行っている並び替えの手順を思い出してみよう。)
アドバイス :
もし、問題が自分にとって難しいのであれば、
問題自体を簡単化してプログラムの一部でも作成してみよう。
[例:問題16’] 1.0から2.0きざみで10.0まで
x に
対する立方根(あるいは2乗など)を表示しなさい。
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