● 0と1の世界
そもそもデジタルとは、情報を整数の集合のように明確に区別できる段階的な物理量に対応させて記憶・伝送することである。
その中で、特にコンピュータは情報を一般に0と1で表される2進数の羅列として取り扱う。
この情報の最小単位、すなわち、0か1を1つだけ表せるものをビットと呼んでいる。
例えば、8ビットでは2の8乗の256、16ビットでは2の16乗の65536段階を表すことができる。
コンピュータの世界では16進数がよく用いられる。16進数で使う文字(この場合、数字といってもよい)は
0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、A、B、C、D、E、F
であり、FFは10進数では255を示す。
なお、単に37と書いた場合、16進数かどうかわかりにくいので 0x37 や37H という表現が用いられる。
また、この場合、37を発音するときに、”さんじゅうなな”ではなく”さんなな”と発音することになる。
37Hは10進数では55となる(3×16+7=55)。
16進数は、主に2ケタ毎、すなわち、8ビット毎に表される(または考える)ことが多い。
その場合、FHとは書かずに0FHと表現する。
この8ビットを1バイトという。よって1バイトは256段階を示すことができる。バイトはメモリサイズなどの表示時にBと略記される。
さて、ここで16進数と2進数の変換を考えてみよう。これは4ビット毎に考えるとよい。
また、4ビットに足りない情報の場合でも先頭に0をつける。
( 0101 1010 )2 は 5AH であり、
B6H は ( 1011 0110 )2 である。
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