next up previous
Next: RSA公開鍵暗号方式を使用した暗号化と復号化 Up: RSA公開鍵暗号方式 Previous: RSA公開鍵暗号方式

RSA公開鍵暗号方式

RSA(開発者であるRonald Rivest、Adi Shamir、Leonard Adlemanの頭文字をとっ たもの)を使用した暗号化と復号化のアルゴリズムと例を紹介します。

RSAは2つの素数から、その積を計算するのは簡単であるが、その積から元の素数 に素因数分解することが困難であるという特徴を利用した暗号化方式です。

いま、花子(受信者)が太郎(送信者)からメッセージを暗号化して送ってもらうと 仮定します。花子は自分の秘密鍵$ d$と太郎に教えるための公開鍵$ n$$ e$を用 意します。花子は用意した公開鍵($ n$$ e$)を太郎に教え、太郎は花子から教え てもらった公開鍵($ n$$ e$)を使ってメッセージを暗号化し、それを花子に送信 します。花子は太郎から送信された暗号化されたメッセージを自分の秘密鍵 ($ d$)で復号化し、元のメッセージに変換することができます。



Table 1:
手続きの流れ 花子 送信の方向 太郎
1 秘密鍵($ d$)と公開鍵($ n$$ e$)の作成    
2 公開鍵($ n$$ e$)の送信 $ \longrightarrow$  
3     花子に送信するメッセージを作成
4     花子の公開鍵($ n$$ e$)でメッセージを暗号化
5   $ \longleftarrow$ 暗号化したメッセージを送信
6 メッセージを秘密鍵($ d$)で復号化    



Kazushi Neichi 2008-02-05