平成16年度 人間情報学研究所主催 第10回講演会


歯と人生

 日本人の平均寿命は驚異的に伸びているものの、歯の寿命の伸びはさほどでもなく、大多数の人々は晩年を歯が喪失した状態で過ごす。 口は消化器系の入口であり、呼吸器と外界を結ぶ接点でもある。歯や口の病気がときに消化器の健康に影響し、口の不衛生が呼吸器の病気の原因になる。口が機能するときには、脳も活発に働いており、歯の喪失や口の機能の衰えは、脳を含めた全身の衰えを招くことになる。歯や口の働きは、それだけにとどまらない。社会的存在であるヒトが、他のヒトとコミュニケーションを行うとき、インターフェイスとして機能するのが顔である。なかでも眉とともに働きの大きな口は、表情表出の中心的な働きを担う。歯の喪失が本人には老いの自覚を、周囲には老いの印象を与えることは、それが老いを象徴する記号として受け止められている。
 そこで、本公演では、歯の生理学的および心理社会学的役割をお話して、人生とともにある歯や口、顔の幅広い役割の全貌をご理解いただこうと思う。



講師: 渡辺 誠 氏(東北大学大学院歯学研究科教授)

日時:2004年11月25日(木) 14:20〜15:50
会場:東北学院大学泉キャンパス 2号館2階229番教室
入場料無料



主催・問い合わせ先:
東北学院大学泉キャンパス 人間情報学研究所
〒981-3193 仙台市泉区天神沢2丁目1-1
(仙台駅より地下鉄「泉中央駅」行き乗車、約15分「泉中央駅」下車。「泉中央駅」よりバス10分。交通案内等はこちら
TEL/FAX: 022-375-1170
E-mail: ghi-office@ghi.tohoku-gakuin.ac.jp

<講師プロフィール>
昭和19年生。東北大学歯学部、同大学大学院医学研究科(神経生理学専攻)修了。東北大学講師・助教授を経て、現在、東北大学大学院歯学研究科(加齢科学分野)教授、同大学院研究科長。
平成14年、日本顎口腔機能学会賞、平成15年、日本補綴学会論文賞をそれぞれ受賞している。