Excelで標準正規分布、χ2分布、t分布、F分布のα点を求める


標準正規分布の累積分布関数を求める

標準正規分布の累積分布関数P(-∞ < Z < z(α))=1-α の値を求める。ここで、z(α)は右側確率をαとしたときの標準正規分布のα点である。

  1. 値を表示したいセルをアクティブにしておく。
  2. 数式タブ→その他の関数→統計の「NORM.S.DIST」をクリックする。
  3. 関数の引数ウインドウの「Z」欄に左側確率P(-∞ < Z < z(α))を求める座標z(α)の値(α点)、「関数形式」欄に「TRUE」を指定し、「OK」をクリックする。


標準正規分布のα点を求める

右側確率をαとしたとき、標準正規分布のα点、z(α)を求める。
  1. 値を表示したいセルをアクティブにしておく。
  2. 数式タブ→その他の関数→統計の「NORM.S.INV」をクリックする。

  3. 関数の引数ウインドウの「確率」欄にP(-∞ < Z < z(α))=1-αとなる確率1-αの値を0〜1の数値で指定し、「OK」をクリックする。

χ2分布の右側確率を求める

χ2分布の右側確率P(χ2 > χ2n(α))を求める。ここで、χ2n(α)は右側確率をαとしたときの自由度nχ2分布のα点である。

  1. 値を表示したいセルをアクティブにしておく。
  2. 数式タブ→その他の関数→統計の「CHISQ.DIST.RT」をクリックする。

  3. 関数の引数ウインドウの「X」欄に確率P(χ2 > χ2n(α))を求める&alphaχ2n(α)、「自由度」欄にχ2分布の自由度nを入力し、「OK」をクリックする。

χ2分布のα点を求める

右側確率をαとしたとき、自由度nχ2分布のαχ2n(α)を求める。
  1. 値を表示したいセルをアクティブにしておく。
  2. 数式タブ→その他の関数→統計の「CHISQ.INV.RT」を選択し「OK」をクリックする。

  3. 関数の引数ウインドウの「確率」欄にP(χ2 > χ2n(α))=αとなる確率αの値、 「自由度」欄にχ2分布の自由度nを入力し、「OK」をクリックする。

t分布の確率を求める

右側確率を求める

t分布の右側確率P(t > tn(α))を求める。ここで、tn(&alpha)は右側確率をαとしたときの自由度nt分布のα点である。

  1. 値を表示したいセルをアクティブにしておく。
  2. 数式タブ→その他の関数→統計の「T.DIST.RT」をクリックする。

  3. 関数の引数ウインドウの「X」欄に確率P(t > tn(α))を求めるαtn(α)、「自由度」欄にt分布の自由度nを入力し、「OK」をクリックする。

両側確率を求める

t分布の両側確率P(t < -tn(α))+P(t > tn(α))を求める。ここで、 tn(α)は両側確率をとしたときの自由度nt分布のα点である。

  1. 値を表示したいセルをアクティブにしておく。
  2. 数式タブ→その他の関数→統計の「T.DIST.2T」をクリックする。

  3. 関数の引数ウインドウの「X」欄に両側確率P(t < -tn(α))+P(t > tn(α))を求めるαtn(α)、「自由度」欄にt分布の自由度nを入力し、「OK」をクリックする。

t分布の両側α点を求める

t分布の両側αtn(α)を求める。ここで、tn(α)は両側確率をとしたときの自由度nt分布のα点である。
  1. 値を表示したいセルをアクティブにしておく。
  2. 数式タブ→その他の関数→統計の「T.INV.2T」をクリックする。

  3. 関数の引数ウインドウの「確率」欄にP(t < -tn(α)) + P(t > tn(α))=となる両側確率の値、「自由度」欄にt分布の自由度nを入力し、「OK」をクリックする。

F分布の右側確率を求める

F分布の右側確率P(F > Fn1,n2(α))を求める。ここで、Fn1,n2(α)は右側確率をαとしたときの自由度n1n2F分布のα点である。

  1. 値を表示したいセルをアクティブにしておく。
  2. 数式タブ→その他の関数→統計の「F.DIST.RT」をクリックする。

  3. 関数の引数ウインドウの「X」欄に確率P(F > Fn1,n2(α))を求めるαFn1,n2(α)、「自由度1」欄にF分布の自由度n1、「自由度2」欄にF分布の自由度n2を入力し、「OK」をクリックする。

F分布のα点を求める

右側確率をαとしたとき、自由度n1n2F分布のαFn1,n2(α)を求める。
  1. 値を表示したいセルをアクティブにしておく。
  2. 数式タブ→その他の関数→統計の「F.INV.RT」をクリックする。

  3. 関数の引数ウインドウの「確率」欄にP(F > Fn1,n2(α))=αとなる確率αの値、「自由度1」欄にF分布の自由度n1、「自由度2」欄にF分布の自由度n2を入力し、「OK」をクリックする。



Kazushi Neichi
Department of Business Administration, Tohoku Gakuin University.