このコーナーでは,2021年度に採択された,公益財団法人JKAの自転車等機械振興事業に関する補助事業 (事業名 「金属ナノデンドライトからなる導電パターンによるスマートテキスタイルの革新的創製」) について,その進捗状況ならびに実績報告を掲載しています。
補助事業名: 金属ナノデンドライトからなる導電パターンによるスマートテキスタイルの革新的創製
補助事業者: 東北学院大学機械知能工学科 准教授 李 渊 (リ ユエン)
事業完了期限: 2023年3月31日
補助事業の目的:
本研究では,高性能なスマートテキスタイルの革新的創製を目指して,イオンの移動を意図的に制御することにより他に先駆けてパターン化した金属ナノデンドライトを創製するとともに,発電素子とアクチュエータ素子としての応用を図ることを目的とする.
補助事業の実施方法:
研究代表者である申請者が中心となり,菅原 隆寿(東北学院大学大学院機械工学専攻前期課程学生)の研究補助を受けて実施する.
実施報告:
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異なる導電パターンの作製と発熱特性評価
まずCu細線を用いて不織布に直接織り込むことで自立安定型導電パターを作製した.そして一定直流電圧印加下において,不織布の表面温度を計測することにより,導電パターンの発熱特性を評価した.その結果の一例を図1に示す.これより不織布表面全体に均一な発熱が実現したことがわかった.
図1 導電パターンの発熱特性
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不織布表面における銀デンドライトの創製
独自の実験系を構築し,純水を満たしている絶縁槽内に隔てられている銀電極間に直流電圧を印加することにより,イオンマイグレーションを誘起させ,不織布表面に銀デンドライトの創製を実現した.
図2 創製した銀デンドライト
研究成果の発表:
「イオンマイグレーションを活用した導電性不織布の新規開発に関する研究」, 第13回日本複合材料会議(JCCM-13)(2022年3月8日)
【財団法人 JKA 関連サイト】
CYCLE JKA Social Action
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