マイコンの動作環境

 

 

 


  ● 選定したマイコン

         PIC18F4553使用 USBマイコンボード
         (株)秋月電子通商 AE-USBPIC44(PIC18F4553)
 

   仕様および特徴

         USB2.0対応、ICSPコネクタ付
    電源LED、リセットスイッチに加え、LEDx1、スイッチx2付
    電源は5Vで動作させます。
    プログラムメモリ:32KB、SRAM:2KB、EEPROM:256バイト
    ADコンバータ:12ビットx13ch(最大)

   LCD付ベースボード例
 

   LCDの仕様

     (株)秋月電子通商 取扱 ACM1602NI-FLW-FBW-M01
               (Xiamen Zettler Electronics Co., Ltd.)
         
    16文字x2行表示、I2C接続のキャラクタLCDモジュール

    ※本LCDモジュールを5V駆動しています。
     バックライトLEDの電流制限抵抗に150Ω抵抗、
     コントラスト調整の半固定抵抗は5kΩを使用しています。


 


  プログラム作成環境
    MPLAB X統合開発環境(IDE)を用います。
    詳しくはMicrochip社のHPを。

    パソコンにMPLAB X統合開発環境(IDE)をインストールします。
    さらにXC8コンパイラをインストールします。
    ここではパソコンのOSとしてWinodwsを前提とします。


  プログラム書込み環境
   今回用いたマイコンは、プログラム書込みに以下に示すような外部装置(この場合PICKit3、USB接続)が必要です。 
   MPLAB X IDE からプログラムを書き込む方法と、書き込み専用のMPLAB IPE というツールを使う方法があります。
   なお、以下のように書込み時にマイコンに対しPICKit3から電源を供給する場合は、特殊な設定が必要となります。
   

  

 


  USBブートローダーの紹介

    Microchip社からもサンプルが提供されているUSBブートローダー(ソフトウエア)を用いると
    上記専用書込み装置が不要となります。

    手順を簡単に以下で説明します。
    初学者の方は手順を理解するのは困難です。
    上級者の方に尋ねてください。

    (1) USBブートローダーソフトウエア(ファームウエアともいう)を専用書込み装置を用いてPICに書き込みます。
       この作業は初回(何らかの理由でファームウエアが破壊したときも)のみ必要です。
       以下のような書込み用の自作基板を作製(スルーホール用テストワイヤを付属)すると
         
 

       以下のように ICSPコネクタ を取り付けなくとも(スルーホール用テストワイヤを一時的に取り付けて)書き込むことができます。
 

   (2) MPLAB X IDE でマイコンのビルド設定を変更します。
           以下はMicrochip社のサンプルの場合。
           XC8 global options-->XC8 linker-->Option categories:Additional options, 
                                         the "Codeoffset" must be set to: 0x1000
           XC8 global options-->XC8 linker-->Option categories:Memory model,
                                         the "ROM ranges" must be set to: default,-0-FFF,-1006-1007,-1016-1017

   (3) マイコンをUSBブートローダーによるプログラム書込み状態とし、
     パソコンとマイコンをUSB接続します。
     パソコンにマイコンがHID(ヒューマン・インタフェース・デバイス)として認識されます。

   (4) パソコンで専用ソフトウエアを起動します。
     この専用ソフトウエアはMicrochip社からもサンプルとして提供されています。
 


   (5) 上記のMPLAB X IDEでビルドした.hexファイルを選択し、マイコンに書き込みます。

   (6) マイコンをリセットします。

 


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