電子メールの利用

 
 
電子メールについて

   
コンピュータ間で手紙のやり取りを行うものであり、”E-mail”や(最近では単に)”メール”と呼ばれることもある。インターネットにおける最も重要な機能の一つである。電話と異なり、即時性がない用事にも利用することが可能であり、基本的に送り主の場所に依存しない料金で送信することができる。また、文章だけでなく、添付ファイルとして画像やプログラムなどを送ることもできる。しかし、その容易さの反面、基本的な事項を把握していないと送り先に迷惑をかけることもあるので注意してほしい。

 電子メールアドレスについて

   郵便の宛先や電話番号と同様に電子メールを送りたい相手の行き先を知る必要がある。この行き先を示す住所のようなものが電子メールアドレスである。このアドレスは、メールを送る相手ばかりではなく、必ず自身のアドレスも必要となるので注意する(例外あり)。電子メールアドレスは、ユーザー名、区切り記号(@)、ドメイン名で構成される。

   
電子メールアドレスのうち、ユーザー名は、所属先のシステム管理者に依頼することで比較的自由につけることが可能である(名字や名前のローマ字表記など規則を設けている場合がある)。ただし、同一のドメイン名(所属)で同じユーザー名をつけることはできない(当然、区別ができないので)。

 電子メールソフトについて

   
電子メールの送受信を行うにはそれに対応したソフトウエアが必要となる。昔ながらのコマンド(コンピュータに与える文字による命令)だけで送受信を行うもの、非常に多機能なもの、遊びの要素を取り入れたものなどさまざまなソフトが存在する。大抵のソフトウエアでは以下の機能を有している。

  ・ 返信(リプライ) : 送り先のアドレスを自動設定し、タイトルに"RE:"と付加する。
               相手の文章の先頭に">"などを付加して引用する機能などがある。
  ・ 転送       : タイトルに"FW:"(Forwardの略:手紙を転送するという意味をもつ)を付加する。
               送られてきたメールを第三者に転送するときに用いる。
  ・ アドレス帳    : 電子メールアドレスと実際の名前などを対応させ管理する。
               グループを登録することで同じ所属の人々全員に同一のメールを一斉送信することができる。
  ・ フォルダ     : 受信したメールをカテゴリ別に分類・整理できるようにする。

 電子メールに関するその他の用語

   ・ Cc:        : "Carbon Copy"の略。すなわち、主となる送り先の他に同一内容のメールを送る場合に用いる。
               

  ・ Bcc:        : "Blind Carbon Copy"の略。Ccと基本的に同 じであるが、この欄に書いたアドレスは、
               他の受信者にはわからない。送信者は、受信者間でそのアドレスが漏洩せずに、
               同一のメールを複数の人に送ることができる。
               なお、この欄に自分(送り主)のアドレスを記述して、
               相手に送った内容を保存するためにも用いられる。

  ・ 署名       : メール本文の最後につける文字列。細かい規定はない。
               以下の例のように、所属・名前・住所・電話番号などを記しておく。

               -----------------------------
               ??????大学  
               機械 太郎 [Taro Kikai]
               〒???-???? 市
               TEL (???)???-????
               ----------------------------- 
     
 電子メールのマナーおよび注意事項(重要項目のみ)

 
 ・ レスポンス(応答)の確保 : 平日であれば1日1回は受信メールを確認する。
                      長期的に確認が不能になる場合(長期休暇など)は、
                      頻繁にやりとりをしている相手に予め連絡をしておく。
  ・ 迅速な応答を要求しない :  相手が1日に何度もメール受信を確認するとは限らない。
                      緊急な用件に対する迅速な対応を過度に要求すべきではない。
  ・ 簡潔な文章を心がける  :  実際の手紙よりもビジネス的な内容が多いと考える。
                     わかりやすく簡素な表現を用いる必要がある。
  ・  1行の文字数を抑える   : 電子メールでは、30文字程度(漢字)で改行を入れて読みやすくすることが多い。

  ・ 使用文字の制限      : 半角カナやローマ数字などは使用しているコンピュータの機種によっては
                      読めないので注意し、使用しないようにする。
 
  ・  内容に関するマナー    : 別頁の”電子情報化時代におけるマナー”を守る。

  ・ メールの引用に注意   :  送り主に知らせずにメールを掲示板に掲載してはいけない。
                     また、第三者にアドレスを知らせてはいけない。 
  ・ セキュリティに注意     : 知らない人から受け取ったメール(特に添付ファイル付きの場合)を
                     開くときには注意する。コンピュータに異常をきたす可能性がある。 
  ・ チェーンメールに注意   : ”不幸の手紙”のインターネット版といえるのがチェーンメールである。
                     メールがねずみ算式に増えてインターネット接続機器を混乱させるので
                     自分のところで止めるようにする。

     ※ 内容(本文)に関する補足 : 本文中の先頭にも送り先の方の”所属+氏名+敬称”、
                       自分の所属・名前(ほとんどの場合フルネームの本名)を
                       付加しよう。
                       これは一般的なマナーでもあるが、送り先を間違ってしまった場合などの
                       さまざまなトラブルにも対応できるため必要である。

 

 
WebMailについて

 Webブラウザ(インターネットエクスプローラ、ネットスケープナビゲータなど)を利用して電子メールのやり取りを行うソフト。オンラインでブラウザが使用できる環境であればどこでも自分のメールアドレスに届いたメールを閲覧することができる。


 最初の電子メール

   電子メールアドレスを新規に入手した場合、最初から重要な用件を送ることは好ましくない。
   最初は知人・友人等に送り、返信してもらうのがよい。
   また、自分自身に送るのも一つの方法である(チェックに用いることができる)。
   さらに、個人で複数のメールアドレスを持っている場合も”一方からもう一方へ”というように利用できる。
   


 
確認

  電子メールソフトで文章を作り、友人などに送ってみよう。
  日本語変換は的確にできるだろうか?
 

→ 戻る