- 研究者 武田 三弘
- 工学部
- 環境建設工学科
- 教授
研究テーマ | 1 X線造影撮影を用いたコンクリートのひび割れ検出と劣化度評価 |
内容
本研究室では、X線造影撮影法を用いて、コンクリート内部に発生した微細なひび割れや空隙を検出し、定量化することによって、コンクリートの強度、凍結融解 抵抗性、劣化深さを求める研究を行っています。
コンクリート用に開発された造影剤を用いることによって、コンクリート内部の微細なひび割れ(10μm程度)や欠陥などの空隙を画像として検出することができます。
これらの空隙量は、コンクリートの強度と良い相関関係があることから、定量化することによって、強度推定が可能となりました。現在、現場のコンクリート構造物のコンクリートの劣化深さや強度推定にも用いられております。
コンクリートに発生したひび割れ
凍害を受けたコンクリート
研究成果の応用例、活用分野、企業等への提案事例
X線造影撮影の応用例として、これまでの実績例を挙げると、
@凍結融解作用によるコンクリートの劣化深さの測定
Aコンクリート表層部から内部にかけた強度推定
Bコンクリートに打ち込まれたアンカー周辺のひび割れ検出
C石膏ボードに発生したひび割れの検出
D含浸性塗布材の浸透深さの測定
E高温乾燥環境に養生されたコンクリートの空隙性状の評価などである。
現在は、アルカリシリカ反応(ASR)によるひび割れの検出を行っており、ASRによる
膨張特性をひび割れの観察から行っている。目には見えない微細なひび割れの検出に関す
ることであれば、ご相談下さい。
【キーワード】
コンクリート劣化診断、X線造影撮影法、ひび割れ検出
【連絡先】
E-mail: takesan○mail.tohoku-gakuin.ac.jp(○を@に変えてください)
Tel: 022-354-8701