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共同研究事例

比誘電率を用いた非侵襲コンクリート劣化診断に関する研究   アクティブ磁気シールドシステムの開発

 電気情報工学科芳賀研究室における産学共同研究は、まず企業((株)竹中工務店)から建設業におけるアプリケーション、ニーズに基づいた研究テーマの起案があり、大学からは問題解決あるいは開発のための電気・電子工学に関するノウハウおよび実験・データ解析のマンパワー(学生)を提供し、これに要する費用を企業が負担するという形で進めている。成果ある学会発表などの情報発信は両者で共同で実施するようにしている。これらの、産学共同研究によって、企業側は本業以外での専門の技術者が不足している分野のノウハウを補い、実験・データ解析に必要な大量のマンパワーを確保することが可能になるとともに、大学の設備・実験スペースも利用できる。一方大学側は、大学単独では困難な研究資金を要するテーマに関係することができ、しかも保持してきた技術的なポテンシャルを実際に活用できる機会を得るために研究レベルの向上が図れ、世の中のニーズに接することによる新たな研究分野、テーマの開拓が可能になる。さらに学生にとっては、大学で学んだ理論・スキルが、実際の問題解決にどのように活用できるかと大学での基礎的な学力の重要さを実感することができるとともに、大学の研究と異なり、机上ではなく短い期限で実験・解析を実施して問題解決に参加しかつその困難度を経験することが、学生にとりましては社会経験もできる、いわばインターンシップともなっており、実社会に入るための貴重な鍛錬になり、非常に有用な大学教育の機会となる。このように産学共同研究は企業、大学両者にとって利点が大きい。

 現在芳賀研究室で東北学院大学工学部で実施している、「アクティブ磁気シールドシステムの開発」、はまさに上で述べたようなテーマであり、今後も互いに力を補いながら大きな研究成果を挙げていきたい。