Excelで標準正規分布、χ2分布、t分布のα点を求める(Excel2007以前のバージョンを使用している場合)


標準正規分布の累積分布関数の値を求める

標準正規分布の累積分布関数P(-∞< Z < z(α))の値を求める。ここで、z(α)は右側確率をαとしたときの標準正規分布のα点である。
  1. 値を表示したいセルをアクティブにしておく。
  2. ツールバーの関数[fx]をクリックし、「関数の分類(C)」で「統計」を選択し、「関数名(N)」で「NORMSDIST」を選択し「OK」をクリックする。
  3. Z」のところに確率P(-∞ < Z < z(α))を求める座標z(α)を指定し、「OK」をクリックする。

標準正規分布のα点を求める

右側確率をαとしたとき、標準正規分布のα点、z(α)を求める。
  1. 値を表示したいセルをアクティブにしておく。
  2. ツールバーの関数[fx]をクリックし、「関数の分類(C)」で「統計」を選択し、「関数名(N)」で「NORMSINV」を選択し「OK」をクリックする。
  3. 「確率」のところにP(-∞ < Z < z(α))=1-αとなる確率1-αの値を0〜1の数値で指定し、「OK」をクリックする。

χ2分布の右側確率を求める

χ2分布の右側確率P(χ2 > χ2n(α))を求める。ここで、χ2n(α)は右側確率をαとしたときの自由度nχ2分布のα点である。
  1. 値を表示したいセルをアクティブにしておく。
  2. ツールバーの関数[fx]をクリックし、「関数の分類(C)」で「統計」を選択し、「関数名(N)」で「CHIDIST」を選択し「OK」をクリックする。
  3. 「X」のところに確率P(χ2 > χ2n(α))を求めるαχ2n(α)、自由度のところにχ2分布の自由度nを入力し、「OK」をクリックする。

χ2分布のα点を求める

右側確率をαとしたとき、自由度nχ2分布のαχ2n(α)を求める。
  1. 値を表示したいセルをアクティブにしておく。
  2. ツールバーの関数[fx]をクリックし、「関数の分類 (C)」で「統計」を選択し、「関数名(N)」で「CHIINV」を選択し「OK」をクリックする。
  3. 「確率」のところにP(χ2 > χ2n(α))=αとなる確率αの値、「自由度」のところにχ2分布の自由度nを入力し、「OK」をクリックする。

t分布の確率を求める

t分布の右側確率P(t > tn(α))、 または、両側確率P(t < -tn(α/2))+P(t > tn(α/2))を求める。 ここで、tn(α)は右側確率をαとしたとき の自由度nt分布のα点、tn(α/2)は両側確率をαとしたときの自由度nt分布のα/2点である。
  1. 値を表示したいセルをアクティブにしておく。
  2. ツールバーの関数[fx]をクリックし、「関数の分類(C)」で「統計」を選択し、「関数名(N)」で「TDIST」を選択し「OK」をクリックする。
  3. 「X」のところに確率P(t > tn(α))を求めるαtn(α)、「自由度」のところにt分布の自由度n、「分布の指定」のところに片側確率の場合は1、両側確率の場合は2を入力し、「OK」をクリックする。

t分布の両側α/2点を求める

t分布の両側α/2tn(α/2)を求める。ここで、tn(α/2)は両側確率をαとしたときの自由度nt分布のα/2点である。
  1. 値を表示したいセルをアクティブにしておく。
  2. ツールバーの関数[fx]をクリックし、「関数の分類(C)」で「統計」を選択し、「関数名(N)」で「TINV」を選択し「OK」をクリックする。
  3. 「確率」のところにP(t < -tn(α/2)) + P(t > tn(α/2))となる両側確率αの値、自由度のところにt分布の自由度nを入力し、「OK」をクリックする。



Kazushi Neichi
Department of Business Administration, Tohoku Gakuin University.