| A | B | C | D | E |   F   |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 営業所別売上報告書 |   |   |   |   |   |
2 | (単位:千円) |   |   |   |   |   |
3 | 営業所 | 1月 | 2月 | 3月 | 合計 |   |
4 | 札幌 | 10800 | 12500 | 27550 |   |   |
5 | 東京 | 22100 | 24050 | 38890 |   |   |
6 | 大阪 | 15111 | 13400 | 29650 |   |   |
7 | 福岡 | 13270 | 11670 | 28220 |   |   |
8 | 合計 |   |   |   |   |   |
9 |   |   |   |   |   |   |
10 |   |   |   |   |   |   |
Excelでは、通常は、行には数字が、列にはアルファベットが割り当てられた表形式になっていて、1つのマス目をセルといいます。例えば、1行A列のセルのことを「セルA1」と呼び、5行B列のセルのことを「セルB5」などと呼びます。
Excelでは、作業対象のセルを選択(クリック)してからデータの入力を行います。作業対象のセルを選択することを、「セルをアクティブにする」といいます。また、作業対象となっているセルのことを、「アクティブセル」といいます。アクティブセルは、太い枠線で示されます。
+や-の記号は足し算や引き算を表し、算術演算子といいます。その他の算術演算子を以下に示します。表中のA1、B1はセルの番地、xはセルA1の数値、yはセルB1の数値です。
演算子 | 意味 | 優先順位 | 入力例 | 演算内容 |
^ | 累乗 | 1 | =A1^B1 | xy |
* | 乗算 | 2 | =A1*B1 | x×y |
/ | 除算 | 2 | =A1/B1 | x÷y |
+ | 加算 | 3 | =A1+B1 | x+y |
- | 減算 | 3 | =A1-B1 | x-y |
  | A | B | C | D | E |   F   |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 営業所別売上報告書 |   |   |   |   |   |
2 | (単位:千円) |   |   |   |   |   |
3 | 営業所 | 1月 | 2月 | 3月 | 合計 | 割合 |
4 | 札幌 | 10800 | 12500 | 27550 | ・・・ | =E4/E8 |
5 | 東京 | 22100 | 24050 | 38890 | ・・・ | =E5/E8 |
6 | 大阪 | 15111 | 13400 | 29650 | ・・・ | =E6/E8 |
7 | 福岡 | 13270 | 11670 | 28220 | ・・・ | =E7/E8 |
8 | 合計 | ・・・ | ・・・ | ・・・ | ・・・ | =E8/E8 |
各営業所の売上合計の割合は、分子がそれぞれの売上合計ですが、分母はいずれの場合もセルE8です。札幌の売上合計の割合を求めて、それをコピーしてペーストする場合は、通常、相対参照とよばれる機能により式の中のセル番地が自動的に調整されてペーストされます。しかし、式の中の一部のセル番地だけは同じ状態のままでいてほしい場合があります。
いまの場合は、各営業所の売上合計は相対参照でセル番地を自動調整してほしいが、分母にくる全店の売上合計(セルE8の数値)はそのまま使いたい。それには、セルE8を絶対参照で指定する必要があります。セルE8を絶対参照の形にするためには、セルのアルファベット(列)と数字(行)の前に$マークを付けて、$E$8と指定します。
あとは、このセルをコピーし、下に貼り付けることによってセルE8は絶対参照のままコピー&ペーストされます。
セル番地を絶対参照にする(セル番地に$を付ける)簡単な方法は、セル番地を入力した直後に、Windowsの場合は[F4]キー、または、[fn]キー+[F4]キーを押します(機種によって異なります)。Macの場合は[command]キー+[T]キーを押します。
E8 | → | $E$8 |
↑ | ||
[fn]+[F4]([command]+[T]) |
これまで説明したように、あるセルを絶対参照にする場合は、セルの行(数字)と列(アルファベット)の前に$マークを付けますが、行だけ固定したい場合、つまり、行を絶対参照、列を相対参照にしたい場合は、行(数字)の前だけに$マークを付けます。同様に、列を絶対参照、行を相対参照にしたい場合は、列(アルファベット)の前だけに$マークを付けます。