「豊かな地域」はどこがちがうのか─地域間競争の時代

根本祐二著,20131月,ちくま新書,840+

 


 人口減少と経済衰退がすすむ今、減り続ける「パイ」の奪いあいが大きな問題になっている。駅前や商店街に人が来ない地域、若者がいなくなり限界集落と化した地域、市町村合併で弱まる地域―。しかしその一方で成長しつづける地域もある。そうした「豊かな地域」は何がちがうのか? そこではどういうことが実践されているのか? 本書は人口分析の手法から北海道から沖縄まで11の地域を検証し、シティーマネジメントのあるべき姿を提唱する。

日本全国の地域に生きるための術を伝える一冊。

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1章 地域間競争の時代がはじまる

地球規模の地域間競争がはじまる―進む情報化とグローバル化

 

 

観光・生活・企業誘致の大競争

 

 

必然の流れには逆らえない

 

 

地域の人が地域のことを知っているとは限らない

 

 

地域の真実は「人口増減分析」でわかる

 

 

年代別に把握すると見えるもの

 

 

どんな地域にも特徴がある―「人の動き」を簡単に分析する方法

 

 

グラフを読みとる例―千葉県八千代市

 

 

さらに深く調べる

 

 

 

2章「豊かな地域」はどこがちがうのか―図で読む11の町の物語

 

ケース@ 忘れられた資源を発掘した町 三重県津市白山町【賓源発掘】

 

市町村合併で弱まる地域

 

 

民間施設はコミュニティの再生に役立つか

 

 

ユニークな人材という宝の山

 

 

人口増減からわかる全寮制高校の影響

 

 

学校と地域の交流が育むもの

 

 

ケースA 衰退する駅前と伸びる郊外の町―千葉県木更津市【地域内競争】

 

変化する消費の場―百貨店からスーパー,コンビニへ

 

 

 

百貨店の破綻,衰退する駅前

 

 

流出する若者と流入する子育て世代

 

 

木更津市はなぜプラスの人口循環になったのか

 

 

衰退したままの中心市街地

 

 

どのように衰退した駅前を活性化するか

 

 

ケースB 歴史の流れに逆らおうとした町―北海道夕張市・占冠村【官から民へ】

 

自治体の財政破綻、減りつづける人口

 

 

破綻の原因は何だったのか

 

 

衰退からの再生策―「民から官へ」の選択

 

 

本当の危機にならないと危機感は持てない

 

 

夕張の破綻は避けられたか

 

 

日本一公共施設が多い占冠村の危機

 

 

決断の時が成否を分ける

 

 

ケースC 衰退した商店街を再生した町―豊後高田市【商店街再生】

 

「猫しか通らない商店街」への反省

 

 

「昭和の町」への原点回帰

 

 

商店街復活の秘訣は何か

 

 

商店街が市全体を活性化する

 

 

商店街の成功は雇用を生むか

 

 

ケースD人が住めるまで戻した町―歌舞伎町【安全再生】

 

歌舞伎町の歴史をたどる

 

 

民主導の復興のはじまり

 

 

「歌舞伎町=性風俗の町」というイメージの誕生

 

 

歌舞伎町再生への動き

 

 

店子を集める「第三の喜兵衛」プロジェクト

 

 

新宿区のコーホート図からわかること

 

 

歌舞伎町で働き住む若者が増えている

 

 

ケースE テーマパー久が変えた町―大阪市此花区【テーマパーク誘致】

此花区とはどういう場所か

 

 

「ユニバーサルスタジオ・ジャパン・プロジェクト」の始動

 

 

ディズニーランドは巨大なショッピングセンター

 

 

映画産業という成功の基盤

 

 

どのように集客のリスクをとるか

 

 

周辺に起こる関連産業

 

 

テーマパーク開業の地域への影響

 

 

 

ケースF 高齢者も若者も来る町―長野県下條村・北海道伊達市【地域経営】

 

インフラを活かす二つのアイデア

 

 

「自分たちの村は自分たちでつくる」という発想

 

 

意志決定のスピードの重要さ

 

 

若者も局齢者も集まる村

 

 

高齢者の集まる村・北海道伊達市のケース

 

 

再注目される田園都市

 

 

どのような人たちが集まっているか

 

 

ケースG さかなに強い町・弱い町―銚子市・三浦市・館山市【さかな】

 

銚子市の歴史をたどる

 

 

人口減少時代に入る銚子市

 

 

 

三浦市の歴史といま

 

 

 

館山市の歴史をたどる

 

 

観光地への変化

 

 

くりかえされる市町村合併

 

 

館山市はなぜ雇用の創出に成功したか

 

 

 

3市のコーホート図を比べる

 

 

「さかなの町」はどうして差が出たのか

 

 

ケースH 沿線同士で競争している町―八千代市・習志野市・浦安市【沿線競争】

 

沿線間の定住人口の奪い合い

 

 

習志野市の歴史といま

 

 

浦安市の歴史といま

 

 

沿線3市の人口を比べる

 

 

単身世代と子育て世代の違い

 

 

東京との関係を考える

 

 

人口増加が招くインフラの老朽

 

 

 

ケースI 国境に近い町―稚内市・石垣市【都市再生計画】

 

都市再生計画の背景―民の力を使う工夫のはじまり

 

 

稚内市の歴史といま

 

 

最北端にふさわしい町づくりとは何か

 

 

石垣市の歴史といま

 

 

なぜ石垣市の人口は増えているのか

 

 

稚内市と石垣市を比較する

 

 

ケースI 広い視野で生きている町―岩手県紫波町・遠野市【災害援助】

 

東日本大震災と地域再生

 

 

紫波町の歴史といま

 

 

60万人都市のポテンシャルを活かすには

 

 

紫波町のコーホート図を読む

 

 

遠野市の歴史といま

 

 

遠野市にしか果たせない機能とは何か

 

 

相互信頼の水平ネットワークの発想

 

 

遠野市の人口コーホート図を読む

 

 

 

3章 シティーマネジメントへの誘い―客観的データで地域を経営するために

 

地域を知る方法@―長期人口推移

 

 

地域を知る方法A―コーホート分析

 

 

地域を知る方法B―従業・通学分析

 

 

地域を知る方法C―経済センサス

 

 

シティーマネジメントへの入口

 

 

シティーマネジャーという自治体経営の専門家

 

 

自治体の破綻と経営の専門家の登場

 

 

収支を均衡させるバジェット・オフィサー

 

 

日本での適用

 

 

地域分析とシティーマネジメントの多様性

 

 

下篠村にみるシティーマネジメントの成功例

 

 

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